>10 佐和 海晴 やあ、こんばんは――いらっしゃい。(マグカップを磨く手を止めて顔を上げると来客の姿にふっと微笑んで)勿論、開いてますとも。お客さんか、嬉しいなあ。僕で良かったら喜んで、お相手をさせて貰いますよ。(着席を促すようにカウンター席を右手で示しつつ、こちらへ歩み寄って来る姿を眺め)お仕事帰りかな?