⦿ 2018-02-04 01:00:11 |
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お国の人は良いものを持っているのね。当然よね...文字通り身を粉にしているのだから。
折角高音質なのだから音楽にしましょう。––あっ...、いえこの曲にするわね、
( 一瞬触れられた指先から甘やかな残り香を敏感に感じ取った様子で、これ以上期待されてもいけないと軽く礼をすると脇目も振らずにダイヤルを回して。しかし彼が触れた指先からは邪な思いというよりは、純粋で優しさの様なものを伝わった熱とその壊れ物を扱う様な触り方から感じ取り。こんな出会って間もない、あくまでも自分の記憶で彼には前から面識がある様であったが、その様な浅い関係でこんな純愛の様なものを向けられるのか心底不思議である。ナタリー自体付き合っていた彼とも長い付き合いの末に結ばれたし、感覚として彼女には隣の彼の思考は全く想像がつかないのだ。不思議な感覚のままさほど興味のないダイヤルをクルクルと回して、期待するなという風な少し棘を感じさせる言葉を並べて。ようやく曲が流れ出したが、クリアな音声で流れ出したのは何年か前に彼と踊った曲。今日はやけに彼をちらつかせる要因が多いが、未だ慣れず同様は声とそのダイヤルに置かれた指に現れ、ダイヤルを震える指で慌てて回し別の曲が流れ始めると身体をシートへ沈め
しばらく自分を抱くかの様に腕を組んで外を眺めていたが、見慣れた景色が車窓から見えてくると、やっとこの甘やかな息の詰まりそうな車から出られるのかと少々ほっとした様子であったが、正直悪い人間ではなさそうな名前を知った彼の事をもう少しばかり知りたいという気持ちはあったのかチラリと運転席の彼へ視線をやり )
道が混んで来たわね...バーツまでまだかかりそう?
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