⦿ 2018-02-04 01:00:11 |
通報 |
人違いなんかじゃない、確かに君なんだ。信じてくれ、僕がどれほど君を想い続けてきたか…っえ…!?
( 如何やら本当に自分の事など綺麗さっぱり記憶から消し去られてしまっているのかもしれない。依然として頑なな態度を続ける彼女に縋るような思いで更なる弁明を加えようとしたところ、突として甲高い声と共に目の前に現れた小柄な看護婦に身体を押されて半歩ばかり後ろへよろめき、直後、カティとの間に割り入って来た彼女の言葉に耳を疑い。“カティに想いの人がいる”と、確かにこの看護婦はそう言った。突きつけられた事実に頭を鈍器で思いきり殴られたかのような衝撃を覚え、あまりのショックに只々茫然とするばかりで、敵兵に投降した捕虜宜しくされるがままにあれよあれよと背中を押され直線の廊下を出口の方へ。これで全て終わりなのだろうか──否、終わらせてたまるものか、白旗を挙げるにはまだ早い。ドッグファイトでは一度狙った敵機は撃墜するまで粘り強く追い回し、そうしてこれまで戦果を上げて来たのだ。そう簡単に諦めてくれるなど自分らしくない。身体が扉を潜ろうとする直前、壁に片手をついてその場に押し留まり、廊下の先に立つ彼女の方を肩越しに振り返り )
第1XX飛行隊ヘンリー・ベディングフィールド、少尉だ!一週間後の休暇にまた来る、もし良かったらその時は一緒に紅茶でも!
( 廊下を行き来する他の看護婦や患者たちが一体何事かと好奇の眼差しを此方へ向けるが、それさえ構わず真っ直ぐ視線の先に彼女を捉えたまま声を張り、最後に片手を軽く挙げてみせてから病院の外へ。直ぐに背後でガチャンと扉が閉じられる音が響き、同時に襲いかかる強い西日に目を細めて。忘れられてしまったのならもう一度始めからやり直せばいい、振り出しに戻っただけだ。“想い人”がいようと知ったことか。──顔も名前も知らぬ相手の男へ心の内にて宣戦布告を投げかけながら、橙色に染まる街路をバス停を目指して進んで行き )
- - - - - - - - - - - - -
( / 引っ込んだつもりがまたすぐに出て来てしまってすみません…!場面転換についてですが、カティ様の次レスで一週間後に飛ばして頂くのでも、ヘンリーの次レスから一週間後でも、はたまた一週間以内にカティ様が何かご用事があって空軍基地付近にいらっしゃるのでも何でも大丈夫ですので、お好きな場面でロルを回して下さいませ。
また、ロンドンの空軍基地についてなのですが、調べてみたところ当初予定していたヒースローよりもスミスフィールドに近い位置にノーソルトという空軍基地が有りましたので、此方をヘンリーが駐在中の基地に改めて設定しようと考えております。ノーソルトもヒースローと同じくロンドン・ヒリンドン区内にありますが、ロンドン中心部からは少し離れているのでバーツまでは車で40~50分程度の距離になります。事前調べが甘い所為で度々設定を変更してしまって申し訳ありませんが、設定として把握お願い致します…! / 蹴可 )
トピック検索 |