くじらの子守唄( 指名制 ) 

 くじらの子守唄( 指名制 ) 

: くじら  2018-01-28 15:36:48 
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 茜色が闇に呑まれ、おとなもこどもも静かに瞼を閉じた。なめらかな旋律が波に乗って流れ、その先で灯台のあかりが夜の中にぽつりと浮かぶ。それは海を旅する者の標となり、やがて天に輝く欠片の一つになったと云う。



: 合図が聞こえる時まで、お口は閉じたままで。
   
   

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  • No.24 by : Carlo Fellini  2018-02-01 23:28:46 





>23 Nastasia Orlovski


( 微睡む意識を浮上させる為に柔らかな身体にメスを入れ、自慢の標本達を眺めながら朝食を取る。カルロ・フェリーニの朝はそうして始まるのが常だ。しかし今日に限って朝一手術予定だった筈の患者が夜の間に息を引き取り、代わりに運ばれて来た急患のせいで朝食のタイミングを見事に逃してしまった。朝の楽しみ、至福の時間をひょいと取り上げられてしまった彼は気分こそ下降気味ではあったものの、どこかそわそわと浮足立った様子を隠しきれずにいる。彼の第六感が告げていた、これは何かが起こる予兆だと。──美しさを保ち続ける標本と、日々移り変わる美を見せ付けてくれる患者達。それらに囲まれた生活は、たとえ代わり映えしなくとも彼の心を潤すには十分だった。しかし何かが欠けているのだ、もう随分と前から。それが何か分からないことも彼を悩ませていた要因の一つ。今日、その欠けた何かを埋められる出来事が起こる。そんな根拠もない確信が彼の中には確かに存在していた。──廊下を歩いていた時だ、彼の元に緊急搬送通知が届いたのは。この海には複数の水中ポッドが放たれ、日々警備巡回を行っている。ごく稀にではあるものの、彼等からこの通知が送られてくる事はこれまでにも何度かあった。その大半は何らかの作業中、事故に巻き込まれて水中を漂っている所をポッドに拾われた者たち。恐らく今回もそうだろうと考える一方、心の片隅では“違う”と何かが告げていた。柄にもなく駆け足で搬送用出入り口へと向かう。閉じられた扉が彼に反応して左右に開いた先、水浸しの誰かがそこに居た。女性と言うには幼さが残り、けれど少女と呼ぶには大人びている。意識を取り戻している様子を見る限り、最低限の救命措置は治療用ポッドが終えたらしい。彼女の瞳はただ一点、壁一杯に張られた窓ガラスの外側、海だけを見つめていた。信じられないものを見たかのようなその視線にほんの一瞬息が止まる。そして瞬間的に、思考を働かせる余裕もなく彼の唇から溢れたのはただ一言、率直な感想であった。これだと彼の全身が告げていた。欠けていた何か、欲していた何かは“新鮮さ”だと。 )
──素晴らしい!


( /こんばんは、お声掛けありがとうございます。お返事が遅くなってしまい25時まであまり時間も残っていませんが、少しのお時間だけでも良ければ是非お相手を宜しくお願い致します。ロルテにそのままお返事をさせて頂きましたが、絡みづらい等ありましたらご指摘下さいませ。 )
   


   

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