______ 運命共同体 ！？

琉生には関係なーい … 心配しなくても良い人だから大丈夫だよ
(先程の話題は終わったものかと思っていたら己を心配するような一言に少し驚いた。何やかんやいって自分を気にかけている彼の言動に思わず頰が緩む。しかし自分は相変わらずなんて可愛くないヤツだ。少し間を開け自転車を漕いでいる彼には見えないだろうが柔らかく笑いながら上記を断言して見せ。何年一緒にいると思っているのだろうか。彼も己のことを知っているように己も彼のことを彼よりも知っているかもしれない。良い人____貴方のことですよ、なんて軽く心の中で呟けば。「　… うん。運転手さん、安全運転でお願いしますね。」流石にこれ以上スピードを上げられればバランスを崩してしまいそうだ。横向きの体勢から彼の背中と向き合う形になり。軽く相手の服の裾を両手で掴む。これでも己にとったら精一杯なのである。ドキドキしてしまうのは自転車を漕ぐ速いスピードの所為だと思っていよう、うん。)