Brother 2018-01-12 20:48:43 |
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>>ゼロ
…………ゼロ、
(ふと自身にかけられた声に俯いていた顔を上げれば、少し寂しげに影の指した紅い瞳に映ったのは自身と同じこの孤児院では古株の褐色肌をした少年。ぽつり、と彼の“番号”を呼べば驚いたように大きく開かれた瞳は少しだけ光を取り戻して。ナイフの使い方を教えろ、という物言いはぶっきらぼうな思春期の少年そのものだが、その言葉の端々には不器用な優しさが見え隠れしていてウーノは思わずくすりと表情を緩めて。ゼロは、優しい。素直な言葉は、今彼に告げたらきっと否定をされてしまうからそれは小さな胸の中にひっそりとしまっておくことにして。)
──うん。教えてあげる、ナイフの使い方。…お迎えが来るまでまだきっと時間はたくさんあるから、それまでに私が教えられること全部。
(ひゅ、と軽い手首のスナップで宙へ投げられたナイフは一切その回転が乱れることなくウーノの手のひらに舞い戻ってきて。もう何百回、何千回と使ったこの馴染みのあるナイフは彼女にとってはもう手と足のようなもので、まるで意思があるかのようにそれは踊る。ウーノは彼の海の底のようなブルーの瞳を見据えながら彼の提案を受け入れると小さく頷いて。)
>>アレクサンダー
……ハロー。話せます。
(ぱちり、と目が合った男性に声をかけられれば少し驚いた表情を浮かべながらも上記を返して。選びに来たんだ、とすぐに彼がここに来た理由を察しては自身よりかなり身長の高い彼を見上げながら蒼穹の双眸と自身の紅の瞳を絡ませて。シワひとつないスーツに整った髪、女性を一瞬で恋に落としてしまいそうなその顔立ちはあまり人と関わらないウーノでさえも美丈夫だということが理解出来。彼女の口から紡がれた少々イギリス訛りの入った英語はどこか緊張を帯びており、「ええと……」と言葉を詰まらせれば困ったように視線をさ迷わせて。あまり人と話すことが得意ではなく、さらに感情を表に出すのが苦手な自分にとってはきっと今はアピールチャンスなのだろうが特にこれといって出来ることはなく。暫くの沈黙の末、小さいが鈴のような凛としたような声で紡げたことは「私、ウーノと言います。1番だから、ウーノ。」と自身の名前だけで。)
(/早速ですが絡ませていただきます!
無口というか口下手な女の子で、恐らく少し絡みにくいような子かもしれません。申し訳ありません…!!絡みづらいようでしたら蹴っていただいても全然構いませんので…!)
>>レオナルド
……ぁ。
(昼食も終わり、さぁまたナイフを扱おうかと自身の相棒でもある慣れ親しんだナイフを少女らしい小さな手でくるくると器用に回していればふと耳に入った硬い革靴の音にピタリと歩みとナイフを回す手を止めて。ナイフホルダーにナイフをしまい、音のした方へとひょっこり顔を出せばそこに居たのは見慣れない柔らかなダークブロンドの髪をオールバックにした、素人目からでも分かる高級そうなスーツの男性。思わずぽつりと声を上げて椿の花のような双眸をぱちぱちと何度が瞬きさせれば、挨拶をしないのは失礼かとおずおずと彼の前に歩み出てはスカートの裾をぎゅ、と握りしめながら「ようこそ。……ええと、ウーノといいます。」と口角を無理やり釣り上げただけのぎこちない笑顔と緊張からか少し震えた声でなんとか挨拶を済ませ。自身よりもかなり身長の高い彼を見上げて緊張気味に反応を伺えばいつもはどこか虚空を見つめるような赤い瞳も今は不安げに揺れており。)
(/絡ませていただきます!
お世辞にも明るい性格、とは言えず。そして人に慣れていない口下手な少女ですがどうぞ宜しくお願い致します。絡みづらいようでしたら蹴っていただいても全く構いません……!)
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