とぴぬし 2018-01-05 23:10:38 ID:a82868fa8 |
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ハロー!お届けに上がりましたァ!(紛争の真っ只中の治安の悪い僻地。銃声と怒号が飛び交う最中に場違いに青年の明るい声音が朗々と響き渡る。何事かと頭上を仰ぎ見る人々に姿を視認されるよりも先に"宅配物"を上空から眼下に落とす。どうせろくでもないものだろうという予想に違わず、手元を離れた掌サイズの小包が地に触れた瞬間、目映い閃光が辺り一体を真昼のように照らし、耳を劈く爆発音も続く。爆弾か閃光弾か、目的を果たした今、長居は禁物。年季の入ったゴーグルに隔たれた赤い瞳を細めると、大きく広げた濡れ烏色の翼を羽ばたかせ、夜空をぐるりと旋回して)…うっひゃあ、スッゲー音。んじゃ、失礼しまーす!
(今夜の荷を届けてしまえば暫く予定はない。上客からの危険な依頼のおかげで懐もしばらくは暖かいだろう。凍てつく夜風の流れを大きく発達した翼で掴み、風を切るように滑空。家路を辿る道中、石造りの城を通りすぎ様に気紛れに鳥籠に近付いて様子を窺い/↑)
(以前よりロムさせていただいていた者です。無登録にて失礼致します。回収までしばらく待機させていただきます!)
ん、そろそろ帰るね。また話したくなったら俺のこと呼んでよ。君みたいな可愛い子の為なら世界の果てにからでも飛んでくるからさ。(ふらりと立ち寄った鳥籠、そこで夜空を眺めていたらしい未だ幼い歌姫とばっちり目が合い、求められるがままに彼女の住処に立ち寄り。長旅に酷使した羽を休める傍ら、他の歌姫たちが紡ぐ旋律に聞き入り、時には彼女に語りかけ。月が天高く昇りきった頃におもむろに立ち上がれば、檻越しに逢瀬を交わした囚われの少女を振り返り、口角を吊り上げて。よくある口説き文句にくすくすと楽しげに笑って見せる少女が一瞬だけ浮かべた寂しげな表情に言及することはなく、首から提げた年季の入ったゴーグルを再び装着し、左右に広げた二対の大きな翼を羽ばたかせながら緩やかに宙に身を投げ/↓)
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