吟多 2017-12-29 17:10:46 |
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──相も変わらず、アンタは変わらないねェ。お侍さん?
( キラキラと輝く髪飾りに、目尻を紅く塗り、胸元、鎖骨をさらけ出す花魁である自身は久しく会っていなかった知人に策から手を伸ばしては声を掛け咥えていた煙管を口から離せば煙を口からふうっと吐き出すとちらりと相手に目線をやりつつ手を取られるのをまだかまだかと待ち )
───はは、こいつァ参ったよ。お菊、お前さんには叶うものもあるまいよ。
( 気紛れにふらりと足を運んだ先は吉原の遊郭、風の噂で聞いた " とびきりの美人がいる " とのことでなんとなく、来てみたら策からあれやこれやと色んな女が男に手を伸ばして声を掛けている、そんな場所には部屋の隅にて何処か冷めた目をしている女。知人に似ていると思いながらも目が合った瞬間女がコチラへとやってきては何処か上から目線なその態度には間違いないと確信を持ち、自然と出た女の名前を呟くように吐いては女の考えていることが手に取るように分かると同時に罠にハマった獣のような感覚を覚えつつその手を取れば部屋の奥へと消えて行き )
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