TOPIC MASTER 2017-12-17 14:50:34 ID:11462df96 |
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>>681 日比谷 景
「グアァッ…―!」
(重い手応えがあり、低い悲鳴が響いて。踏み込みからそのまま攻撃に転じたことで、体重と速度による負荷も増した一撃は、相手の胸を深く抉り。傷口からは透明な液体が散った。衝撃で相手は後ろの壁に背中をぶつけ、尻餅をつき、槍も取り落としてしまって。持ち主の手を離れたそれはガランと音を立てて、すぐ近くの床に落ち。
だが、相手の闘志は消えていないらしく、座ったような姿勢のまま、こちらを鋭く睨み付けると、左手では傷口を庇おうとしながら、もう片方の手は腰の警棒に伸ばそうとし。……人間なら既に致命傷を負っているも同然の状態だと思うが、動けるのだろうか? どうにもそのような様子であり、つくづく外傷には強いことが伺えて。
しかし、今この瞬間、立っているこちらの方が、攻撃するにも逃亡するにも有利であることは変わらないだろう。また背後から、ガチャリと慌てて扉を開けるような音が聞こえ。事務室で様子を見ていたジレイドがこちらに向かってくる気配がするのと同時に、廊下の淵の植物も怪物の如く動きだし、こちらの足元目掛けて急激に蔦を伸ばしてきていることに気付け)
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