xxx 2017-12-05 23:46:58 |
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>94 レノ
(これまで数え切れない程の死にたがり達を迎え、その度に色々な事が起こって来た筈なのだが、未だにこうして上手く対応しきれない事がある。如何せん、この館における出来事の数々が自分達にとっては日常であるという意識が根付いてしまっている分、突如として此処へ放り込まれた彼らの不安や動揺をはかりかねてしまうのである。今回のスコーンも、勿論嫌がらせとして渡した訳ではない。目の前で苦しげに咽せ始める姿を見て、何か甘い物でも食べれば落ち着きを取り戻すだろうなどと考えた安易な自分を後悔しつつ「おーい、水!大至急だ!」と声を上げた。するとたちまち、彼の足元にある影から人の形をした黒い塊がぬっと姿を現す。これはこの館の使用人替わり、住人のひとりであるとある男の分身のようなものだ。彼の意識が、またひとつ発生した不可解な現象へと向いてしまわぬ内に、その黒い塊が手にしている水の注がれたグラスを受け取って彼へ差し出してやると「ごめんな、取り敢えずこれ飲んでくれ。」と声を掛ける。ああ、可哀想に…そんな思いで彼の背をさすってやりながら、その表情を覗き込んで)
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