xxx 2017-12-05 23:46:58 |
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(目の前にいる異形の子供は屈託なく、寧ろ、其れ故に残酷とも取れる程の明るさで、高らかに言葉を紡いでいく。此方は突き付けられた事実や、抱いた其の瞬間から心境を言い当てられていく現状への衝撃も冷めやらないというのに、其処を配慮してくれる繊細さや気配りは感じられず。急に自分から離れたかと思うと、次は何処と無く豪奢で荘厳な印象を受ける館内の階段を駆け上がり、手招きをしてくる。同時に投げ掛けられた"早くしないと置いていく"という様な台詞で、反射的に何時までも棒立ちしてはいられないことを悟り、慌てて相手を追うように駆け出しては「…おい!待てや、こらぁ!説明足りねぇぞ!」と乱暴な言葉を吐いてしまうが、その表情には明らかに余裕がなく、切羽詰まった雰囲気が丸出しで。つまり、分かり易い虚勢なのだが、今までの生活習慣から"下手に出て謙虚にお願いする"なんて技能は身に付いていないのだ。しかし、直感的に今一人にされたら今度こそ途方に暮れてしまうような気がする。となれば、絶対に相手を逃がす訳には行かず、腕の一本でも掴んで置かないとと駆け寄って、其のついでの様に、もう一つ気になったことを殆ど無意識の内に叫び)
あとな?誰が死にたがりだ、このやろう!俺は北条敦志ってんだ!北条さんって呼びやがれ!
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