xxx 2017-12-05 23:46:58 |
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>249 夏目央
体を動かさずにいれば、当然そうなるでしょうね。双子とでも遊んでみると良いわ、3日も遊べばみるみる痩せるわよ。(確かにこの館では"死なせて欲しい"を除けば、死にたがり達の願いにはある程度柔軟に対応が出来る様になっている。それこそ、バスケット一杯のクッキーを用意してやる事くらいは朝飯前だ。故に、"甘やかすって程の事じゃあない"と内心に抱いた素直な感想はと言うとそんなものだったが、フンと鼻で笑ってみせたかと思うと日頃遊びに全力を傾ける彼らの姿を脳裏に描きながら提案する。己にとっては双子と遊ぶなどと、言うまでもなく御免被りたい選択肢だが効果は覿面だろうと太鼓判を押すつもりである。結局ぺろりとバスケットの中に詰められていたクッキーを平らげてしまった彼女のその食いっぷりには感心を通り越して呆れが強く、「まさか本当に平らげるなんてね。」と思わず呟いた。年頃の少女の甘い物好きは珍しい事ではないが、此処まで来ると甘い物を好まない己にとっては到底考えられない光景だったらしい。じろじろと彼女の姿を遠慮もなしに眺めていた瞳は、今後の身嗜みを変えてゆく事についての前向きな発言に一瞬僅かに大きくなる。おそらくはこの館において彼女と過ごした時間は他の誰よりも長い、寧ろ彼女は己以外の誰かには殆ど会っていないのではないだろうか。そんな風に自覚出来る程度には何だかんだと言いながらも彼女と過ごしていた身として、初めて目の当たりにした彼女の積極性の欠片には少なからず驚いた様で「ふうん、アンタにしちゃ感心な台詞ね。まあ、頑張り次第よ。アタシに失礼の無い様に、精々努力することね。」ひらり、と効果音のつきそうな仕草で片手を広げてみせながら返す言葉は相変わらずの傲慢さだったが、それでも彼女のそんな申し出を突っ撥ねることはなく)
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