xxx 2017-12-05 23:46:58 |
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>アンヴィジブル
__あ、困らせてごめん(表情が窺えないからこそ彼の声に意識が向くのは当然のこと、声が暗くなれば先の己の発言が聞こえていたのだろうと容易に察する事が出来。申し訳なさそうに眉を下げては、するりと伸ばした手で彼の頭を撫でてみる。うまいこと髪の毛に触れたのなら暫く感触を楽しみながら「顔は見えないけど、君の性格が少しわかった気がする」優しさとか気遣いだとか、そういったもの。人と接する上で大事なものをぎっしり詰め込んだ様な人だと、頭で考えるより先に心で感じてしまえば、滲む表情は極自然な笑顔。もしかしたら一部の人はそんな彼を“普通”だとか“つまらない”と表現するのかもしれないが、己にとっては救世主、彼に最初に出会っていなければ今より更に混乱に陥っていた筈だ。解かれぬ抱擁に気を良くし益々笑みを深めていたが呪いと聞けば驚きで、ガバッ、と身体を離してしまったのは己の方。勿論理解出来なければ次から次へと疑問は浮かぶものの、彼の方から質問は次の機会にと延長の申し出があれば「しかたない。わかったよ」むっす、とワザとらしく不機嫌顔を見せたあと冗談だと悟らせる為にすぐにニコリと笑って見せる。バターとブルーベリーの香るバスケットが顔に近づけられればそれだけで胃袋が刺激され、有難く一つ手に取り「君が作ったの?すごい、料理も出来るのか。__あ、そうだ。説明しなきゃいけないんだろう?聞かせてくれよ」透明人間の料理話にも興味はあるが、これ以上彼の邪魔をしてはならないと思いど止まり。片手は彼の手を握ったまま、もう一方はスコーンを頂くために口元に運びながら彼の話に耳を傾けることにして)
そろそろ眠るよ。
えぇっと__あぁ。肝心な名前を聞くのを忘れてた。
続きはまた今度。
その時には君の名前を聞かせてくれ。
この不思議な場所についても。
君に出会えて良かった。
話してくれて有難う。感謝してる。
おやすみ。
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