「ねえ、私達は何の為に生まれたのかな?」
瓦礫と化したビルの屋上で黒髪の少女は隣に並んで座っている赤髪の青年に問い掛ける。自分達が何の為に生まれたのか。その瞳は造られた人間兵器には有り得ない潤みがあり、それを見た青年は
「答えは探すしかない」
と冷静ながらも優しい口調でその少女に寄り添うようにし青年もまたこの世界に生まれた事の意味を探ろうとしていた。この荒廃した地球と上に光る人間の欲望そのものを体現したコロニーがある世界で二人は世界に棄てられても、忘れられても、それでも探す
『自分達の生きる意味』を
介入禁止