♦️ ♣️ ❤️ ♠️ 2017-11-25 22:29:59 |
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>ウィリアム・ビルさま
………へ?え、な、なに?カタツムリ?い、いいえ。いないわ。いない…けど、私…、
(時間が止まったかのように。磔と処されたかの如く、釘付けとなって長身の男を見つめ続ける揺れ動く蒼色の瞳。頬に走る鱗模様が異様に目につく中で、弧を描く唇が刹那に笑みを消す瞬間が見てとれたのは、果たして見間違いか。瞬く間に元通り、否。瞬いた後に見つけた表情は、先程よりも幾分か愉悦を孕んでいるようにも窺える。緊張が募る鼓動の乱れか、或いは、我が身を案じての警鐘か。心音が異様に耳につき正しき判断もままならぬ中で詰められた距離に、怯えも露わと後ずさる一歩。あともう一歩でも踏み込まれたなら、簡単に危害も加えられよう危うい立ち位置。いよいよ以て我が身の保身を図るための行動に移すべきだと、脳の指令が全身へと隈無くゆき届き硬直が僅かに遠退いた所でかかる質疑は、一体如何なる意味合いを持つものか。その意図を読めぬ小娘は、思わず間の抜けた声を上げ、そうして真実を紡いだ直後に余計な探りを入れられぬ為の偽りの一手も加えつつ、視線を合わせて語らう構えに入る屈んだ青年を見据えながらと、もう一歩。歩を下げて)
───…私、どうやら名前も忘れてしまっているようなの。だからもしかすると、カタツムリ…とは知り合いかもしれないわ。
(/はい、はい!宛先不明にしてしまう愚か者の接触文を受け取って下さり本当にありがとうございます!気ばかりが逸ってしまった結果ご迷惑をお掛けしてしまいましたが、改めましてよろしくお願いいたします。)
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