××× 2017-11-23 23:11:06 |
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>朝比奈月子
( 例えば、少女のまつ毛に光のしずくがたまっているのを一つ一つ眺めて、その数を数えること。そっと腕を伸ばして拭ってやった時、その光が自分の手によって消えていくのを見つめること。それを惜しいと思うこと。朝が来ること。眩しいこと。それらの思い出が全て、憎しみの中に消えること―――。
静かに凪ぐ海を割り、この美しい砂浜へそっと降り立つ。ここまで貝殻の戦車を引かせていた羽のある白馬に帰るようにと促して、服の裾を引きずりながら一人歩いた。普通、馬の背に羽は生えていない。己の示威はきっと誰の目から見ても確かな物であろうが、余計に騒がれる事は避けたいのだ。不思議そうな顔をして踵を返した従者を見送って、遠くからでもはっきりと感じた人の子の姿を探す。それはすぐに見つかって、想像よりも随分小さな背丈に戸惑いながらも音もなく近づき声をかける。その幼子の手から布切れが滑り落ちるのをじっと見ながら、少女の強張った声がはっきりと日本語を紡いだのを認識した。視線を彼女の瞳へ移し、「ああ。勝手に入ってはいけないし、入れないようになっていたはずだ」と簡潔に告げ遠慮なく観察する。髪の色も目の色もこの国の人間が初めから持っている色ではなかったが、顔立ちはさっぱりとしているため恐らく混血児であろう。肌の血色が悪いなと思ったが、それはただ単に頭のてっぺんからつま先まで、己が落とす影に隠れてしまうほど背が小さいからであった。誰だ?と一瞬眉を寄せるが、名前などわからなくたって良い。「だからこれ以上ここにいてほしくない。また来られるものなら来れば良いさ」何かを言われる前にそう付け加えて、困ったように唇を引き結ぶ。ここに来る人間を何としてでも遠ざけたくて、そのための工夫を施していたはずだ。それを運よく通り抜けてこられたのだとしても、きっと二度目はないだろう。そんなことを考えながらとにかく今はもう出ていくようにと促して、けれども余りに無垢な顔でこちらを見上げるものだから「見ない顔だな」なんて会話を広げてしまった。 )
(/pfのご確認ありがとうございます!不備等なかったようで安心いたしました。こちらこそ、交流をさせていただくに内に気になる点等出てきましたら遠慮なくお申し付けください。
また、実際にロルをご覧になられていかがでしたでしょうか。文体に関しては勿論、抱えている謎が多い設定なので時に訳の分からないことを心情ロルとして紡ぐ場面が多々見られるかと思われます。苦手でしたらばっさりと仰っていただいて構いませんので、もし問題ないということであれば今後とも宜しくお願いいたします……!
また、他の提供キャラクターと違い唯一お相手様と同居している設定ではないので、海で会ってはきりのいいところでレスを回収しまた別の日へ移すという進行を取らせていただきたく思うのですがその点に関しては大丈夫でしょうか?)
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