そうだな。…花火なんて久々だ。( 次々打ち上がる花火も見事だが、漸く彼女の笑顔が見れた事が嬉しく安堵の色を浮かべ。握られた手をしっかり握り返すと、今この瞬間に隣に彼女が居る事が尊くさえ感じられ。彼女は別の世界の人間、いつかは離れなければならない。そう考えると胸の奥が何故かきゅっと締め付けられて。彼女の横顔をずっと見つめたままの自分にはっとすれば気を取り直し ) 夜は危険だ。町に戻ろうぜ、マユ。