1919 2017-10-26 19:17:49 |
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あら、随分と紳士的じゃない。…今晩は、 Mr.Walford。獅子の心臓は何よりも冷たいのよ、ご存知?
( かつりと小屋に踏み入る靴の音。振り向く事すらせず唯まっつぐに前を見続け、そっと肩に掛けられた暖かい何かに漸く振り向いて___顔を見た。暗闇に溶け込む髪の毛と、ぽっかりと浮かぶ月の様に煌めいた琥珀色が側にある。どうしようもない程むず痒くて、恥ずかしいやら嬉しいやら、何とも言えぬ感情に彼の顔から直ぐ様目を逸らして、再び梟を見詰め。ずるりと落ちてしまいそうな其れに引き寄せて身を包めば、未だ幾時間も経たない何時かの香りがする。脳を溶かす様な、酷く中毒性の高い其れに睫毛を伏せて陶酔し。
何をするでも無く重ねた逢瀬は、昨晩の様には行かぬ。唯視線を揺らがせたのは先程の様な感情に揺さぶられるから。此れ迄恋愛らしい恋愛の一つも行ってこなかった自分に辟易し乍ら、ちらりと彼を見遣った。斯くして徐に口を開いて )
あの後は如何だった?是非貴方が魔法生物飼育学で面白い姿を見せてくれるのを楽しみにして居たんだけれど…、
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