ザック 2017-10-24 11:35:31 |
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(以前から得ていた情報と道々“聞き出した”情報とを照らし合わせて、鎌を掲げた殺人鬼がようやく訪れたその場所は、約束を交わした少女が囚われている「更生保護施設」の一角。
見回りをしていた男から少女の部屋の場所を聞き出してすぐ闇に葬り、内部からでは幾重もの鍵によって辿り着けないことを悟ると、しかし一瞬も迷うこともなく、館内図を確認してから未だ血を流しつつ一旦建物の外に出て。
月光を浴びる白い壁、その一面には無機質に並ぶ格子付きの頑丈な窓。それらを包帯の巻かれた指で順々に数えながら見上げていき、カーテンに閉ざされた目的の部屋がたった今消灯したのを見て、ぼろぼろの身体に我知らず力が漲る。
──レイが、彼処にいる。
気づけば、壁の僅かな突起を足がかりに窓へと登り、鎌を勢いよく振り上げていた。逸る心のままにそれを、ガン、ガン、と格子に向かって振り下ろす。幾度となく幾度となく。傷が開くが、痛みはまるで気にならない。破壊するたびに、轟音と共に格子が少しずつ歪んでいく。鎌を振るう腕にますます力がこもっていく。
不意に中でカーテンが開き、見覚えのある──否、忘れる筈もない少女の影がこちらに歩み寄るのが見えた、その瞬間。鈍く感じていた疲労と痛みすら、全て一気に消し飛んだ。
「──よけろ」低い声で命じるや否や、いよいよ力を振り絞って格子を完全に打ち砕き、次いで分厚いガラス窓を粉々に叩き割り。
窓枠から身を乗り出し、満月を背に、夜風に吹かれながら。ついに邂逅した約束の少女、立ち尽くすレイに向かって、血の滲んだ、それでも心からの笑みをようやく向けて。)
──……よお。
(/予想外に多くの方からご反応いただき恐縮です…!
個人的な相性等の点から、是非>6様にお相手をお願いしたく思います。お声がけいただいた他の皆様には申し訳ございません、本当にありがとうございました!
>6様、お声がけいただいたことを深く感謝致します。ゲーム沿いの素敵な言葉選びのロルを下さりありがとうございました…! ロルの長さについて畏まりました、此方も長ロル派でございますのでゆっくり紡いでまいりましょう。
>1では『Episode4ラスト、再会して上記の言葉を交わした“後”』の物語と書きましたが、宜しければこのまま再会シーンから始めても問題ないでしょうか…?)
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