赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
|
通報 |
>三月兎
捻くれ兎にしちゃあ悪くないセンスね。(まるで呼吸をするような彼の嫌味には慣れたもの、一々取り合う事もなく寧ろ積極的に応戦する構えだった。要求通りに開いた部屋の扉を潜り、さっと横へ流した視線の先に端正な彼の顔を捉えれば負けず劣らずの嫌味をひとつ。それでも彼の淹れる紅茶は気に入っているらしい、茶会そのものを断る姿勢は一切見せずバルコニーへと続く慣れた道のりを歩いた。軈て用意された茶会の席に辿り着く頃には、甘ったるい薔薇の方向を乗せた風がさらりと髪を揺らして通り過ぎて行くのを感じながら「で――今日は何しに来てたの?あんたみたいな一流の芸術家がわざわざ。」とまたもや嫌味っ気の消えない質問を投げかけ、口角をくっと持ち上げて)
| トピック検索 |