赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
|
通報 |
>ユニコーン
…――、(いつもなら"誰もそんな事は言ってない"とはっきり言い切ってしまうのだが、そんな言葉も出て来ないままに沈黙してしまったのは、"会いたかった"と言う言葉では少し強すぎるものの強ちそれを全否定は出来ない状況にあったからで。ふたりで視線を合わせようとすると、片や見上げるように顔を上げ、片や少しだけ顔を下へ向ける形になる。いつも通り、そんな風に顔を合わせたところで尋ねられた内容には特に迷う様子も無く小さくひとつ頷き「…まぁな。」と短い返事を。初めての時はつい驚いた相手からのハグも、何だか少しずつ慣れてきたような気がしている。ふわりと感じる相手の香りと温もりに目を細めつつ、それこそあやすように頭を撫でてやるでも抱き締めてやるでも無くただ立っているだけではあったものの、かと言って嫌がる訳でもなく「そうか、」と相槌を打って。うかうかしていてはタイミングを逃してしまう、そんな思いがつい視線を相手から後方の机へと移そうとしている。挙動不審になってしまう前にと、「今日は用があって出てた。」とベッドに倒れ込んだ相手に背を向けながら答えつつ、机の上の紙袋へ手を伸ばした。中に入っていたのは、青いリボンが結ばれた小さな黒い箱。掌の上に乗るようなサイズのそれを手に、数秒の間を置いてくるりと再び相手の方へと体を向けると「…来い、こっち。」と、ベッドの上から降りろと偉そうに指図しながら近づいて)
| トピック検索 |