赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>エンリケ
呑めば夢に墜つ、だから喋るのだ。生憎だが縫い付けん限り黙るのは困難だな(渡したグラスが息を飲む間に空になればその呑みっぷりに気に入ったと頷いて、交渉を持ち掛けるかのような彼の言葉に暫し考える間を一拍分ほど。呑める奴は嫌いじゃない、指先を伸ばせば"めんこい、めんこい"と先の手の平をくるりと裏返した反応を披露して伸ばした指先で擽るように彼の喉元に触れ。「お前は此処のアリスか。__遊園地では見掛けん、であれば城か帽子屋邸か、羊の屋敷か」彼の様に背丈の有るアリスであれば一度見れば忘れることは無いだろう、同時に双子らと暮らしているのであれば己の耳に入らないと言う事も無い、同様に己が住まう遊園地の敷地内にて彼の姿を見つけた事も無い、一つ一つを浮ついた頭の中で消去し選択肢を狭めてから「___占いに縁結び、呪いでも。気になるのが有れば遊園地に来い、好きな物を見てやろうぞ」"俺は占い師なのだ"と聞かれてもいない己の情報を次から次に語り、その反応を見るよりも先に空になったグラスへ先ほどの繰り返し映像の様に酒を注いで。今度は己が呼吸も無しに飲み干して、喉をじんわりと焼いて行くような感覚に肩を震わせ「俺が此処を選んだ理由も、主と同じだ。賑やかさは時に重石の様で敵わん」一度酒を煽れば先ほど思い掛けない遭遇に驚きスイッチが入る様に騒々しかった雰囲気もある程度の落ち着きを取り戻し始め「雪を見ながら呑むのは餓鬼の多い場では出来ん、風情よりも秩序だと大人は肩身が狭い」まるでポインターシスターズ宛らに真っ直ぐに伸ばした人差し指を言葉のイントネーションに合わせて揺らしてぼやく姿は唯のおじさんで「とは言え、全くの孤独と言うのは美味い酒も台無しにする。お前がいて良かったぞ」クッ、と喉を鳴らせば向き直る様にその姿を改めて見やり)
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