赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>ハンプティ・ダンプティ
素敵なドレス!ふふふ、嬉しくなってきた。"Merci beaucoup!(ありがとう!)"(これから大急ぎで着替えを済ませなければならない、親切なメイドはそんな任務に全面的に協力してくれるようだった。大事な斜め掛けバッグを近くにあった椅子の背に引っ掛け、羽織っていたカーディガンを脱ぐとそのままばさっと勢い良くシフォンワンピースを脱ぎにかかる。あまりに勢いの良い着替えっぷりに驚くメイドを尻目に、既に用意して貰えたドレスを確認すると、年相応にきゃっきゃとはしゃぎながら喜びの感情を顕にして。外の声はあまりよく聞こえていなかったが、扉の向こうで待ってくれて居る――かどうかがはっきりしない彼に向かって、ぴしゃりと言い放たれたメイドの言葉に「ハンプティは全然、"attend(待て)"出来ないね。」などと生意気なぼやきを一言。それでも急ぐ意欲は失われていないらしく、メイドの助けを借りながら着替えを進めていたその最中に、ノックも無しにいきなり開いた扉の音。ぴくんと驚きから肩が跳ねてしまったが、幸いにも後はタイツを履くだけと言う着替えも終盤の段階で。「もーちょっと。」と一言だけ返し、花の刺繍が入った白いタイツをさっと履き終え、それから最後にとキレイに磨かれた白いパンプスにすぽりと足を入れれば「ン、着替え終わったよ。」と笑いかけて。)
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