赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>三月兎
(引き合いに出した提案はものすごく魅力的なものという訳ではなかったが、彼の気を削がぬ程度には役に立ったらしい。交渉成立を告げる声に顔を綻ばせ、相手の隣に並んで厨房への道筋を辿りながら簡略に自己紹介を「レオナルドだ、よろしくウサギさん」よもや彼以外に兎耳を持つ住人が居るとは知るまい。頭の中で自分が得意とするデザートの材料とレシピを復唱する最中、此方を観察する眼差しには職業柄も手伝ってか目敏く気付くも敵意がないのであれば用心する必要もなく力は抜いたまま。メインルームで見掛けた様々な年代のアリスは圧倒的に少年少女が多く、自分のような青年期の人間は少なかった。ついでにいえば自分のような職歴の人間もあまり多くは居ないだろう。彼が珍しがるのも当然だとくつくつと楽しげに笑いながら)あとはオレが城で寝泊まりしてないのも原因の一つかもな。今は侯爵さんの家でお世話になっているから。
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