赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>眠り鼠
( クリスマスが近いらしい。8月にこのゆめまぼろしを見始めてからもうそんなに経ったのかと驚愕して、現実世界と時間の進み方がリンクしていないことを祈った。……何故って、9月までには目覚めたいのだ!
クリスマスは宗教に纏わる行事なので、神など信じちゃいない己の頭の中の世界でこんな催しが行われることにも少し驚いた。ただイギリスの12月にクリスマスらしいイベントがないことを想像する方が難しかったので、深く考えるのはやめ共に居慣れた男の隣を黙って歩く。クリスマスなど12月25日であるという事実以外に何も持っていないし、凝った料理も穏やかな団欒も全く羨ましくなどない。何より、この時期最も煩わしいのがプレゼントを贈り合う習慣である。クリスマスだからなんて体の良い理由で贈り物をして、自分に取り入ろうとする女生徒たちが本当に嫌だった。使い勝手の良いものならまだしも余りに馬鹿馬鹿しいものを渡されることも少なくなかったので、それでも面子を保つためお返しを考える時間を心底面倒に感じていたのだ。 )
手が込んでいるね。25日を過ぎたら、今度はカウントダウンパーティーでも開くの?
( 立食会場に入ってすぐ見知らぬ世話焼きに手渡されたレモネードの香りを楽しみながら、いつもとは違った装いをした同居人へ声をかける。男は、誰の輪にも加わらず壁に寄り掛かることを選んだ己に嫌な顔一つせず付き合ってくれているものだから、従えているような感じがして少し気分が良かった。しかし本当のところは他に親しい人間などいないので“付き合わせている”のではなく“付き合ってもらっている”というのが正しいし、周りからは子供がついてまわっているようにすら見えているかもしれない。生憎それに気付けてはいないが、自分が人の輪に加わるのを好まないのもまた真実である。これが学校主催のパーティーなどであれば話は違ったが、ここは自分が都合良く創り出した空想の世界なのだ。輪に加わらないことで自身の株が下がるかも、なんてことを考えなくても良いというのは本当に気が楽であった。 )
( / こちらこそ、素敵なイベントに参加させていただけて嬉しいです!
服装の描写もご丁寧にありがとうございました。それでは、今晩も宜しくお願いいたします……! )
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