赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>蜥蜴のビル
──あっ、ちょっと、うっ……(相手の動きに眉間を寄せるよりも早く結果は出て大きな手は鷲掴むように頭をぐしゃぐしゃと引っ掻き回し、年上を言い負かす事を楽しんでいたとはいえこんな実力行使に出てくるとは思ってもいなかったため思わず相手の手首を掴み口を出たのはいかにも素直に驚いた戸惑いの声で。それが利いたのかただ満足しただけか、先割れの舌を見せて嫌味ったらしく笑う顔をじとりとした目つきで見返すとぱっと掴んでいた手首を離し何歩分か相手から距離を取ってすぐさま乱れた髪に手櫛を入れて。撫でれば感じる髪とは違う感触が足元に広がる土だと気付けば閉じた口をむすっと結び直し改めて気の済むくらいに払ったり指を通したりしてから髪をしっかりと撫でつけて整え、先程までのご機嫌な表情と変わって拗ねたように唇を尖らせた顔を相手に向け「仕事のし過ぎてあたしと薔薇の区別もつかなくなったのね」減らず口ばかりは何をされても止まらず、お返しとばかりにべーっと舌を向けるとふいっと道らしく広がった生垣の方を向いて「言いふらしてやるわ。庭園を回りながら、蜥蜴のビルに頭を掴まれて薔薇の迷路に投げ出されたって」そんな事をしれっと言い出せばいやに迷いのない足取りで薔薇の作るままに道を歩き出し)
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