赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
|
通報 |
>300 / ライオン
( 三月兎、何処かの童話で耳にしたような名前に小首を傾げつつ記憶を辿るも彼の大きな笑い声にびくりと身体を震わせ不審そうな眼差しを向けて。ひたすらに馬鹿笑いを続けた後、今度はいかにも作り話のような言葉を吐く相手に考えを改める間もなく強気で言い返す。「 意識が戻った途端妙な場所に一人置き去りで、そんな迷信通用する訳ねぇだろ! 意味分かんねェよ、俺はアリスじゃなくてオリバーだから 」感情に身を任せ思わず口が滑ってしまった、己の幻想とは言えこんなにも信用の得がたい相手に名乗りを上げてしまうとは。慌てて両手で口を抑えるも肝心の彼は気に止めない様子で丁寧に自己紹介まで受けては何から何までがファンタジーチックなその佇まいにどう反応を返して良いのか判らずに瞬きを繰り返す事しか出来ず。次から次へと飛び出す未知の単語に訝しげに眉を潜めて「 まるで " 不思議の国のアリス " じゃねぇか、昨夜ルイスキャロルの詩集を開いた影響か? 」現実世界で起きた出来事や思考の中から関連付けられ形ある物として現れるのが夢世界だろう。我が国が誇る有名な作家、及び数学者でもある彼の名が脳裏に浮かんだ瞬間、偶には落ち着いて読書でもどうかと埃の被った本棚から引っ張り出して来た詩集をぱらぱらと捲っていた昨晩の記憶を思い出し。いずれにせよ目の前の人物が綴る言葉はどれも俄には信じ難い話で、一向に気を許した素振りを見せず、彼の話に追い付かない頭のままぶっきらぼうに言い放ち )
____良く分かんねェけど俺が女王陛下とやらに会えば事が進む訳だな? だったら連れて行けよ、......そうこうしてる内に夢から覚めるだろ。
| トピック検索 |