赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>トゥイードルディー
あはは、そうなの?ディーってば悪いお兄さんだねぇ。ねぇ、そのサボっちゃう仕事ってさ、何をやってるの?やっぱり治安を守るお巡りさん?(冗談に軽口を重ねられれば心地よさを耳に感じながら頬を緩め、声を立てて笑えばまた笑みを溢し。そして仕事との発言に好奇心が擽られては、この不思議な国においてもその身を包む警察官の格好から連想されるままの職業なのだろうかと、絶えない疑問からそう言葉を続け。また、相手が笑いながら告げられた女王の話には瞳を真ん丸に開き「え、そうなの?なんだか意外!……あ!じゃあ私もあんなに素敵なレディになれる可能性があるって事だよね?ね?」思わず驚きの声を上げるも、だが言われてみれば、そんな時代があったからこそ女王として堂々とした立ち振舞いのほんの一瞬に、あの出来事は垣間見えたのかもしれないと、納得出来る部分もあり。自分との共通点に嬉しくなるも、ハッと閃けば繋がれた手をクイッと下へと引き、瞳を輝かせてそうでしょ?と聞き返し。歩みを進める中に此方を気遣う物言いには、一度自身の髪の中に隠れているシンプルなデザインのカチューシャに触れてから、ふるふると首を左右に振り「シンプルなんだ、でもそれも嫌いじゃないよ。──うんうん、そうだよね!実はね、ディーに言われる前からそれ思ってたんだよね私。女王様から、色んな人のお手伝いをしたらお小遣いが出るって聞いてさ。だから私、じゃんじゃん働くんだ!あ、そした貰った部屋をもーっと素敵にして、最初にディーを招待してあげるね!」相手の名案にうんうんと頷いては、女王の間での出来事の一つを話して聞かせ、同じ考えであると楽しげに話。此方も空いている手を使い、拳を作って見せては今後について話す中で、また思い付いた事があれば、これは良い考えだとパァッと表情を輝かせつつ付け足し。語られた住居については、想像もしなかった場所にぱちぱちと瞬き、ゆっくりとその言葉を理解したならば周囲の迷惑になるとも気にせず一際大きな声を上げ「遊園地の側?すごいすごーい!絶対遊びに行く!その友達にも、アリスが宜しくするからって、ちゃぁんと伝えておいてね?」コクコクと首がもげるのでは無いかとばかりにしきりに頷いては、必ず行くと宣言し。漸く着いた己の部屋の前。相手の言葉を背に、引き寄せられるように扉へと近付き、ドキドキと胸を高鳴らせドアノブに手を掛けたならば、意を決したかのようにガチャリと音を立て、扉を開き「──っ素敵!前の部屋より全然良いよ!あはは、何だか得しちゃった気分!」広がる景色は、真っ白でふかふかなベッドに赤い掛け布団、日の光を届ける窓の傍らには、左右に一つずつ纏められた薄紅色のカーテン。隅には身だしなみを整える為の姿鏡に簡素なドレッサー、木製のクローゼットに、一対の椅子とテーブル。シンプルで必要最低限なのかもしれないが、色の無い殺風景な病室と比べるまでも無いのは確かであり、また己に取ってはそれだけでも十分で。感情の赴くままにタタッと床を蹴り室内の中央に踊り出ては、両手を左右に広げくるり、くるりとその場で回りながら部屋を見渡し、幸せそうな笑い声を響かせ。気が済むまで感動に浸り終わったならば、そこで動きを止め相手に向き直り、背筋を真っ直ぐ正し「ディー、ここまで案内してくれてありがとね!」庭園にて自分に声を掛け、ここまで導いてくれた友人へと、満面の笑み携えながらぺこりと一度頭を下げては、心の底から込み上げる感謝の気持ちを改めて伝え)
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