赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>吉隠
(強すぎる薔薇の香りは長時間滞在する事を拒むようで、相反するように閉じ込めようと道を変える薔薇の悪戯に眉間の皺が深く刻まれて。大きく佇む赤の城へ進ませる足が止められたのは目の前を遮るように現れた黒猫のダイナのせいか、お節介な性分を持つその猫は"向こう側にアリスがいたから拾ってあげなさいよ"と高飛車宛らの口ぶりで、背筋の曲がることの無い堂々たる姿勢と威圧感に臆することなくキャンキャンと言葉を綴る、アリスがいると教えられれば無視をする事など出来ない。伝えられた方角へ行先を変えれば、今の今まで迷路のように道を塞いで邪魔をしていた薔薇達が"だから言ったでしょ、アリスがいるって"と言わんばかりに道を開く。開かれた道を進めばさして時間がかかる事無く初見の人物、恐らくあれが噂のアリスだろうと瞳を細めて品定め。す__、短い呼吸で酸素を吸い込んでから険しく寄せられる愛想の欠片も持たない表情のまま「アリス。時間は無限じゃない、無駄に使わせるな」ポケットより懐中時計を取り出しては中身を覗きチッチと時間を刻むそれに視線を向け、再び顔を上げ相手の姿を捉えてから時計を閉じてポケットに戻し「女王陛下に挨拶を、……遅れる前に行くぞ」反応も返事も、質問にすら答える事無く必要事項にも足りない情報だけでくるりと踵を返し城に向けて歩みを進ませ)
(/それでは早速白兎でお迎えに向かわせて頂きました…!此方こそどうぞよろしくお願い致します!)
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