赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>金魚
(時に冗談を交え顔いっぱいに笑みを浮かべる、弾けんばかりの明るく元気な彼女を連れていればつい自分も元気をもらうような、そんな気持ちに至り。だが、不思議とその明るさが人工的に作られているようなそんな雰囲気がほんの僅かに見て取れたのは、出店街に到着した彼女が何だか少しの違和をのこしたリアクションを見せたからだろうか。そんな疑問に頭を少しだけ傾けるものの、追求するほどでもないかと考えを切り直せば選ばれた店であるお菓子を取り扱う場所へと彼女を連れて。近付く彼女の顔に喉を鳴らすように小さく笑えば"行こっか"と一声を掛けてから人混みに紛れてしまわないよう気を配りつつ、本来は森の中にあるスイーツショップの関連店である場へ案内を行って。連れて来た店はポップな色合いのお菓子が多く取り扱われており、久しぶりに来ても見ているだけで楽しい気持ちになるのだから凄いと関心を抱きつつ、「俺も買ってこ」と小さな呟きを落とせば、自分のお気に入りであるビスケットを一箱手に取って。「今日はアリスが来た歓迎だから、俺が好きなのをご馳走してあげる。遠慮しないで選んでネ」大きな尻尾をゆうらりと揺らめかして折角来たのだからと数種類のチョコレートが入る缶を一つ「女王陛下へ差し入れるから、一等綺麗にラッピングをお願い」とその缶をスタッフに手渡して)
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