赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>アシュレイ
(雨粒によって冷やされた空気は冷える身体にさぞや沁みる事だろう、その中で濡れる自分よりも優先するように抱きしめる縫い包みの存在が興味を引けばトントンと濡れた草を踏む様に軽やかな足取りで歩み寄り「惜しい!――僕はユニコーン、君をお城まで連れて行ってあげたいけど……それは後回しかな」雨に釣れられるように塔を出てきて正解だった、もしも気紛れを起こさなければこの寒空の中彼女は未だ放置されていた事だろうと推測をすれば肩を竦ませて。傘の中へ彼女も入れる様に腕を伸ばし「先ずは着替えを貸してあげる、この子も乾かしてあげなきゃね」先のくしゃみを想えば急ぐに越したことは無いだろうと大事そうに抱き締められる縫い包みを示しながら言葉を続け、「あの塔があるでしょ、あそこが僕とライオン――会った事あるかなぁ、城のコックなんだけど。二人で住んでる家なんだ、着替えて温かい恰好になったら城まで連れてってあげるから先ずは僕の言う事を聞いてね」濡れる顔を袖口で拭えば人当たりの良い笑みを表情に浮かべつつさして遠くない塔を指差して"ほら、いくよ"と言葉を添えてから彼女の歩みに合わせる様に足を進ませて)
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