赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
通報 |
>金魚
(軽く触れる様な手の繫がりが薔薇の悪戯で離れてしまわないように確りと握り、誘導するように迷路のような道を進み始めて。先ず尋ねかけられたのは此処での呼称に関する物だった、耳先をピクリと微かに揺らしては「アリスは余所から此処に来た人間を示す言葉、此処で元々の名前は意味が無いんだ」肩を竦めるように少しだけ持ち上げて、聞く人によっては気を悪くするだろうその説明を行って。「アリスはこの国の次期女王陛下の候補として選ばれて此処に連れて来られるんだケド、―-難しいコトは無くて、ふつーに過ごしてれば大丈夫。」先ずは呼称に対する必要性を述べたが、大それた役割を押し付ける理不尽さを知っている為にそれを濁すべく、業と軽口のような調子の良い喋り方で場を和ませて。続く単語は未だ若い彼女には似合わないそれで、少しは驚く様に眼を丸めたが「煙草とお酒は城で手に入るケド、拘りが有るなら出店街で自分の好きな奴を買った方が良いかなァ。カジノは遊園地に行かなきゃ無いや、でもちゃんと有る」先ずは彼女が欲する物が有る旨を伝える事で少なかれここに対する好印象を残そうとし、「お酒なら厨房でも手に入るけど、ジョーカーを尋ねた方が美味しいのが手に入るよ。」ひっそり、と小さく潜めた声で続けるのは豆知識。見掛には寄らないが、酒や煙草が好きなのだろうか、物珍しいという思いをこっそりと胸に落としながら豆知識をにんまりとした笑みで閉じて)
トピック検索 |