アリスは憂鬱な夢を視る（　半無登録　/　NBL　/　提供おじさん　）

＞アシュレイ

(纏う陰鬱な空気とは違い、背筋を確りと伸ばした凛とした佇まいで庭園を進み。迷路のような道も法則性に気付けば迷う事も無く簡単な物、次は右にその次は左に、と進んでいる最中。聞き馴染の無い声が聞こえるとペタリと折れ曲がる両耳を僅かばかり持ち上げて、音の先を探り。探りつつ歩み寄れば次第に大きくなる声色に確信を得つつ小さな体がしゃがみ込む事でより小さくなっているその姿を見つけ。とは言え、社交性の欠如をしている己にとってスムーズな声掛け程難しく困難なことは無い、幼子に向ける愛想の一つも表に出さない顰め面で口角を落としたまま咳払いを一つ「アリス。＿＿遅い時間になる前に城へ戻らねばならない」普段引き籠りがちの己だから知らないだけで、相手はこの国に馴染んでいるアリスかもしれない。何よりも迷い込んだばかりのアリスを見つけるのが得意な住人が何人もいるのだから、不得手な己がアリスを拾うこと自体が稀中の稀である。そう言い聞かせれば相手が城に在住のアリスで庭園に遊びに来ているのだと言う仮説のままに声をかけ「誰と来ている」表情を変えずに周囲を一瞥、アリスならば付添人として誰かが一緒なはずだと傍にいないこの国の住人を探り)

(/それでは早速黒兎にて拾いに向かわせて頂きました…!相性が悪ければ直ぐに変更も可能ですのでお気軽に伝えてください…!)