アリスは憂鬱な夢を視る（　半無登録　/　NBL　/　提供おじさん　）

＞ライオン
ふふ、ならお友達はのんびり作ろうかしら。あまりすぐお友達が出来てしまったら花のアクセサリーが蒲公英の花冠になりかねないもの。
(相手が指し示したアクセサリーに目を向ければ小さいながらも繊細な細工が施されたシリーズが並んでおり、その洗練されたデザインに思わずほうと溜息をつけばやはり女性としてはその眩さに心を弾ませてしまうようで表情を緩めながら僅かに頬に色を浮かべ。折角暫しの夢心地を堪能していたというのに先程までの憂いた己をからかうような相手の申し出に僅かに居心地を悪くするものの、応酬とばかりの言葉を続ければ暗に高価なものを強請って見せた際の相手の反応をからかうような意図を込めて。小気味の良い冗談の掛け合いは気取ることなく自然にいられるからこそ何だか心が楽に感じられ、手を引かれ再び歩み始めると相手に促されそっと辺りの店先に視線を流して。そんな中不意に目を引く品を見つけたのか相手を導くように軽く繋いだ手を引きながら進んでいくと何処かほっと安らぐ様な優しい雰囲気の雑貨屋の前で立ち止まり「＿＿随分と慌ただしいエスコートだったけれど、貴方について歩くのは中々楽しかったわ。だから、今日の私にとって"一番価値のあるもの"……ね、ひとつだけなら残念なライオンさんでも買えるでしょう？」指さしたのは店先に聊か乱雑に積み上げられたぬいぐるみの山、その中から百獣の王と名乗るにはなんともとぼけた顔をしたライオンのぬいぐるみをぽんと撫でて見せれば至極楽し気に微笑みながら緩く首を傾げて見せて)