赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>クロエ
――そうだねぇ、女の子は大事にしなきゃ(ぽかぽか、とさして痛くの無い力加減で背を叩かれれば彼女の言い分に御最もと納得をしてしまったからか余計な口は挟まず聞き入れて。次第に背に感じていた衝撃が姿を消して、代わりに己の頬が再び伸ばされればその擽ったい感覚に堪えきれずに"くすくす"と笑みをこぼしてから「ありす、こしょばいよ」と言葉通りに少しだけ肩を持ち上げて軽い抵抗を示し。そんな細やかな抵抗は一瞬の事、次には大暴れと言うのが正しいか派手な彼女の動きに転んでしまったり落としてしまったりしないように懸命にバランスを保つ必要が有り「っあ、ありす!危ないから、おちついて!」そんな状況で歩けるはずも無く、意図せずとも彼女の思う通りに進めていた足はその場から動かずに根付くように動きを止め「――化粧品なら、ちゃんとここでも手に入るから。だいじょうぶ。服も、ちゃんとあるから!」先ずは暴れる彼女を落ち着かせなければ、そんな思いからか懸命に言葉を探るとハッと思い立つのは同居人でお洒落に精通する人物の姿。「ありす!お城はまたあしたにして、今日はうちにおいで。同居人がたくさん化粧品を持ってるし、この国の仕立て屋だからお洋服もいっぱいあるよ」自分にしては中々空気を読むことが出来た答えだったのでは無いだろうか、「それにお茶会をしてるからお菓子もあるし、――僕は紅茶を淹れるのがじょうずなんだ」何か一つでも彼女の心にヒットする物が有れば良い、アワアワと慌てる頭の中で最善を描きつつ、本来ならば城にだって化粧品や服が無い訳じゃ無いのだから最善とは言い難いのだがそれに気付かずに"ふにゃり"と表情を緩めて"どう?"と答えを促して)
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