赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>クロエ
怪我は怪我だよ、とげが入っちゃったら大変だから(ゆるゆる、と浅い動きで頭を右左と一度ずつ揺らしてから先ずは怪我に対する彼女の認識を否定して。最初こそ否定しかけた城への発言が覆り、城に向かう事が決まれば安堵を少なかれ感じつつ自らの横を通り抜ける様な彼女が最終的に自らの背に落ち着くまでの一連のやり取りを目にすれば、まるでコメディでも見ているようなコミカルさに堪らず"ふふ、"と小さく笑い声を零し。背負った彼女は軽く、一端の男である己にとってさして力が必要な事も無かった。ゆっくりと立ち上がり数歩と進み始めた中で受けた私的を耳にするとゆるゆると頭を左右に揺らしてから「ありすは、ありす。ここじゃない何処かのクニからここに来たから、ここに来た人はみぃんな、ありす。」のんびりとした喋り口は直せぬ癖か、ゆったりと説明不足である事にも気づかずにそれを続け、「ぼくは眠り鼠、ここは不思議の国、__えぇと。ありすは女王様の候補だから、だいじにしなきゃ」彼女が本名を名乗ってくれたからか、自らも此処での呼び名を教え、ぽてぽてと足音が付きそうなマイペースな足取りで歩きつつ子渡場のマイペースさに沿わないそんな説明を行って。「ありすは女王候補に選ばれたから、もとのクニには帰れないけど……お城で暮らしてたくさん食べて、たくさん遊んで、ありすの誰かが女王様になるんだ」時折道を邪魔する薔薇に"む、"と表情を曇らせては"いまは駄目"と叱咤の声を一つ、すると蔦は絡まるのを止めて城への真直ぐな道が作られ、のんびりとした足取りでも確実に進むことが出来て)
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