赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>クロエ
(ぽかぽか、と暖かい日差しの中を歩いていればそれだけで睡魔が歩み寄ってくる。サワサワと風に揺れる薔薇の音が加わればより一層と、少しだけ。そう言い訳しては心地の良い日の当たる抜け道に座り込み日向ぼっこの昼寝を行って。ぐうぐう、と暢気な惰眠を貪ることどれ程の時間が経ったのだろうか、そんな事にも気づかずに被る帽子がいつの間にか深々と目深に落ちていた。トントン、とそんな帽子を持ち上げて肩を突っつき起こしてきたのはほかならぬ悪戯好きの薔薇で、最初こそ寝起き悪く険しさを含んだ表情でボーと意識を起こし始めて、"何時まで寝てるの""アリスが来てるわ""迷っていて可哀想でしょ"と在ろう事か薔薇より叱咤のお言葉まで頂いてしまう。言葉の中に"アリス"と言う単語が有ったお陰だろうか、ぼんやりと霞がかっていた意識が鮮明さを取り戻すと瞬きを一度ゆっくりと行ってからノロノロと立ち上がり、取られていた帽子を受け取り再びかぶり直して「ありすは――どこ?、案内してね」と迷い込んで来たばかりのアリスなら今頃心細いに決まっている、己が手を貸してやらないと。と、そんな使命感が朧気だった意識を確りと持たせてくれて。薔薇の誘導が有ったお陰でスムーズに彼女の元まで行くことが出来れば漸く感じ取れる人の気配にふにゃりと表情を緩ませて「ありす、こんにち__うぇ。どうしたのっ」最初はのんびりとした挨拶を行い、そして見つけた彼女の目に涙の膜が這っている事に気付いて動きが止る。慌てるように眉尻を落とせば見てわかる動揺を滲ませながらおろおろと傍へ寄り「怪我でもしちゃった?お腹が空いた?」"なかないで、なかないで"と情けなくも何度も繰り返し、ぽってりとした肉厚の手で彼女の頭をいいこいいこ、と宥めるように何度も撫ぜて)
(/時間の件も有難うございます!それではどうぞお時間が許します限り、お相手を頂けると幸いです。お迎えは指名に有りました眠り鼠で向かわせて頂きますが、もしイメージと違うなど氏名変更の希望が有れば遠慮なくお伝えくださいませ!/蹴り推奨)
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