赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>ヨハンナ
(紹介した部屋は良くも悪くもシンプルさを追求したような作りで人の気配を感じさせるものではなかった、からこそ悪くないという彼女の言葉は俄に信じ難く少しだけ口角を落とせば暫し考えるように間を置いて険しい顔を。腕を伸ばせば遠慮なく彼女の首根っこを引っ張るように掴み「引越し祝いに何かやるよ。付いてこい」本当ならば公園の出店街まで連れて行って彼女の好きなものをプレゼントするのがいいのかも知れないが、そんな事頭には無く己の部屋にあるもので何か使えるものをと考えつつ、勝手にこの後のスケジュールを組み。掴んで寄せた手を離すと「こんな何もねぇ部屋、落ち着かないだろ」長く鋭い爪先で己の頬をポリと軽くかいて。少なかれ強引に決めているという自覚は持っているようで順序が前後するそんな理由説明を決まりが悪そうに伝え。彼女の姿を待つことなくズケズケと廊下を進ませ始めれば「ついでに服も何枚かやる。その服じゃどこか行くのに歩きづらいだろ」何処からどう見ても病院着、城内を歩くだけなら違和感がないかもしれないが、今後を森の中を歩いたりどこかへ出掛けるならばその服装は過ごしづらいだろう。ラフなものがいくつかあっても困りはしないはず、と普段見せない面倒見を見せるのは少なかれ彼女が己の拾ったアリスだと言うことが関係しているようで)
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