赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>オルガ
(まるで決定事項のようや言葉をストレートに向けられると、それを適当に流すことは出来ず返す言葉や反応の何が正しいのかを探ると言った間を作ることになってしまう。これまでに必要以上アリスと交流を図ろうとしなかったツケでも来ているのか、そう思う程に前向きな彼女の言葉は新鮮なものだった。仕事以外の何かを、その何かとは今は不明確でぼんやりとした朧なものだが、仕事の停滞すら逃げ道にさせない用意周到さは頭が下がるほど。耳先を少しだけピクリと震わせるように揺らしてから「__お前みたいやアリスは見たことが無いな」綴る言葉は否定ではない、彼女の申し出を拒否しないことが答えであると言うように続けて、小さく吐息のように息を付けば「アリスの誘いを断ることは国の規則に沿わない。お前が機会を作ってくれると言うならば、従おう。」今度は確りと、形無き言葉だが約束をするように明確な返事を行って。心の内、そんな誘いを受けるという己にとっては考えられない現状を戸惑いつつも嬉しく思うのだから仕方がないのかもしれない。気づけば苦々しく細められていた眼は形を戻して「今日やるべき事は終えた。お前が手を貸してくれたお陰で早くに済んだよ。」暗に潜めるのはこれからの時間を彼女に渡せるという旨、それを回りくどい言い回しながら伝えればそれ以上の野暮は謹んで)
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