赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>ジーク
(偶然と言うべきか、運命と言うべきか、丁度数分ほど前にここ数日籠りきりだった作品が完成した所。一息を付くため、普段よりもいい茶葉をご褒美と厳選しそれを用意しながら中庭のお茶会会場へ向かおうとしていた所。扉に手を差し出しかけたそのタイミングで扉が叩かれると驚いた様子で耳先を僅かに揺らし「――驚いた、どうしたの」口元に口角を吊り上げるような笑みを蓄えて扉を開けばその声より想像していた人物が其処に居て、この邸に至っては兎と言えば己だけ。そんな己の事を名指しで指名されれば悪い気もせず「丁度、休憩するところなんだ。話をするならお茶を飲みながらに、――運が良いね、今日の紅茶は一級品だよ」後ろ手に扉を閉めれば彼の横に並び、普段と比べご機嫌なのは張り詰めていた集中力が途切れたばかりだからだろうか。眼をするりと細めれば、彼が何か用意が有って己を呼んだと言うのは二の次にポンポンとその背を軽く叩いてから誘導するように中庭へ足を進ませて。そんな中でも気にならずにはいられないのは、彼の雰囲気とは似つかわしくない何とも愛らしい菓子箱の存在で。普段なら真っ先にそこを突っ突いてしまうのかもしれないが、其れを堪え抑え込んでは「遊園地に行ってきたのかい」その菓子箱が先日まで行っていたスイーツショップの物だと推測をすると到着したお茶会会場にて、紅茶の用意をしつつ話しかけ)
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