赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>エンリケ
(本来ならばアリスを小間使いの様に使い走る何てことは有り得ない、加えて世話焼きだらけのこの国ならば尚の事。己だって例外ではなく、アリスと言えば基本的に世話を焼く立場だが、同居人のコック然りと親しくなればなる程、世話を焼いて欲しくなってしまう。そして彼もまた、結局はそんな己の事を甘やかしてくれる。それが分かっていればこそ甘えを含んだ我儘が止められない、と強かにそんなことを思いながら彼の部屋に入れば己が長く過ごしていた家だが、この部屋だけは彼の匂いが強く不思議な感じがしてしまう。くん、と鼻を使い匂いを吸い込めば今此処にいない彼がすぐそばにいるようで何とも言い切れない邪な思いと後ろめたさを感じ、思わず彼の本当の名前を呟きかけたその時に扉越しの声が掛かると必要以上に驚き息を飲んで肩を跳ね上げ「――っ、はーい」と少し食い気味に返事を。パタと足音を上げて扉を開けば「ありがと、__アリス」今し方呼びかけた名前を飲み込むため呼称で呼びつつ礼の言葉を。ふわりと香る甘い匂いにほこほこ、と満ちた気持ちになりつつ「部屋、綺麗にしてるねぇ」開いた扉を支えつつ先の邪な思いを掻き消す為、他愛の無い話題を振って)
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