赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
|
通報 |
>エンリケ
(言葉だけは素っ気無くとも不器用な彼なりの気遣いが滲むのは、先ほど繋がれることの無かった手が今確りと繋がれているからで。そんな不器用な優しさがついからかいたくなってしまうが懸命に抑え込み、自らも指を折り曲げ確りと握り返し手の平より感じる温もりを堪能し。「本当はねぇ、二、三日したら家から出てくと思ってたんだ。__何だかんだ言って城の過ごしやすさは他の何処と比べたって比じゃないから」今でこそ彼が共に居る生活が当たり前のようになっており、彼のいない暮らしが今ではもう記憶の遠い所にあるような感覚で。だからこそ呟くように告げれば懐かしむ様に"くすくす"と笑みを零し「今じゃすっかりウチの子だね」食欲旺盛で美味しそうに沢山食べる彼の様子を見れば、自分もそれを食べたいと言う思いになり、今までと比べて食事を確りと取るようになった気がする。自由奔放に外を出歩く彼を過保護に一々咎めたりはしないが、心配しないなんてことは無く、ひっそりと心配してはそれと無く外を出歩くことが増えたのも彼の影響だろう。繋ぐ手をゆらゆらと小さく揺らし「今更違う場所に行くって言っても素直に賛成はできない、なぁ」彼との暮らしがすっかり馴染んでいる、彼のいる生活が楽しいからこそ依存や執着の薄い己だって急に手離すのは難しい。誰も出るなんて言っていないが先に釘を刺すようにそんな事を告げて、見えて来た塔にパッと手を離せば少し早歩きで先に部屋に入り彼を迎える様に扉を開き「おかえり、」とすっかり我が家である彼への挨拶を告げ)
| トピック検索 |