赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>エンリケ
(差し出した手は特に違和を持つこと無く彼と繋ぐ事が出来ると思っていた。だからこそ手が繋がれなかった事にまずは驚いて、次ぐ行動には更なる驚きを。瞳を大きくすると手の内にあるジャケットと己を待つことなく先に進んでしまったその背中を数度繰り返すように何度か見返して。寒さは平等、己が寒いならば彼だってまた同じく寒いのだ。いやいやいや、とジャケットを抱いたまま追い付くように早足で隣に並び「だーめ。風邪引いたら困るでしょ」それが彼の優しさだと知ればこそ突っ返すのは些か言葉に詰まるのだが、それと比較しても彼が体調を崩す方が問題である。″にー″と口角を持ち上げて眼を細める得意がる笑みを表情に浮かばせると「ありがと、気持ちだけ貰う」彼の優しさを問答無用に受けれる己とは、と思うだけでその笑みが浮かんでしまう。″ほら着なさい″と態とらしく世話を焼く振りを見せながら彼の肩へジャケットを掛けて「___アリスが優しくしてくれたから、寒くないや」嘘じゃない、胸が温まる思いでくすくすと軽やかな笑い声を上げて。きっと彼は否定をするだろうし、若しかしたら返事さえ返さないかもしれない。それでも良いのだ、と腕を伸ばせば幼くも大きな背丈を持つ彼の頭へ腕を伸ばし「ホントかわい」外に向けて跳ねる毛先を撫でるように指先で髪に触れ独り言のようにぽそりと呟いて。)
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