赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>ハンニバル
(久方振りにアリスの部屋を訪れれば、己の住まう家とは比較にならないほど綺麗であり流石と感心する。とは言え、余りにもシンプル過ぎるその部屋は生活感が薄く居心地が良いのかと言えば暫し問題が見受けられた。ゆるうく腕を組みつつ自らも部屋に入れば「部屋を自分の好みに変えるなら、公園に有る出店街を利用すると良い。あそこに出向いて手に入らない物など無いぞ」この国で一番の買い物スポットを教えると悪巧みをするようににんまりとした笑みを浮かべてから「酒が飲みたければ厨房に行きライオンに声を掛けると良い。__もしくは城に住む飲んだくれだ、奴らなら美味い酒を気前良く分けてくれるぞ。」彼が酒飲みかどうかは分からないが、己が城に住まうアリスに何よりも羨むその点を語るとうずうずと酒が飲みたくなるその気持ちが込上げて来て。今まさに酒を頼みに行き兼ねない空気を醸し出したが、それを遮る様に数回のノックが。メイドが顔を出し、数種類のお茶菓子と共に紅茶を持ってくるとそれらの乗るトレイを受け取り「嗚呼、惜しい。これを頼んでいなければ今すぐにでも厨房に出向いていた」ふわり、と香る茶葉の香りに込上げた飲酒の気持ちが抑え込まれると「疲れただろう、ゆっくり気を休めると良い」トレイをデスクに置いてから一つのカップを彼へ差し出し
自らも自分用に一つを手に取って)
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