アリスは憂鬱な夢を視る（　半無登録　/　NBL　/　提供おじさん　）

＞ルツール

遊園地のイベントを知らぬのか、これまた疎いアリスだ(今一度真正面より対峙し瞳に移したその姿を見やりつつ、行われている行事を素知らぬと言った様子に頭を傾けると「城ではメイド等が口々に騒ぎ立ってるだろうに」お喋りなメイドを頭に浮かべると余計にその疑念が頭を過り「それとも、城に住まうアリスでは無いのか。＿＿＿遊園地では見かけた事が無いな、では何処のアリスだ」選ばれたのが遊園地だと察しつつ浮かんだ疑念をつい拾ってしまうと、己の記憶に間違いが無いかを証明する為、先ずはズイと顔を寄せてその面を確りと見詰め初対面で有る事を再確認してから何処を住処にするのかと言うその疑問を向け。「城に釣れるのは簡単だが、帰りは住処の主に迎えを頼まねば。俺の目では其処まで案内することが叶わんからなァ」寄せていた顔を引き戻し初見である事を確認した後、"ふむ"と考える様に間を一つ置き「まァ良い。もしも帰れんくとも家に泊めれば良い、＿＿お前、酒は呑めるか。呑めんのなら泊めてやらんぞ」からから、とからかいを含んだ声色で喉を擽る笑い声を上げつつ冗談めかした言葉を添えて遊園地に向けた足を進ませて、袖をちょんと引くその違和が逆に彼女が確りと傍にいると言う確認になりながら「―――仮定の話だが、お前。まさか、……今し方此処に迷い込んで来たばかりとは言わんだろうな」再び歩き出してから浮かぶ疑惑を晴らすべくその疑問をストレートに尋ねかければ、返事が気になるのかちらりと盗み見る様にその姿を時折垣間見て）