赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>ムカデさん
( 悪いことをしたのなら謝るのが当然なんて恐らく世界の誰もが知っている共通の合言葉だろう。なのに彼がその謝罪の意図を理解していないのであれば、思わず先の行動が全て悪いことでは無かったかのような錯覚と混乱に陥り。彼に行ったのはいわば八つ当たりなのだから、人を不快にするそれに対する謝罪なのは説明せずとも理解してくれると思ったのだが。「 … そう、だから、ちゃんとした理由も聞かずに一人で怒って御免なさい 」 同調から説明、そして励ましの言葉まで贈ってくれた相手から視線を逸らしてはこちらも謝った理由を説明して。「 あー、成程ねぇ。ふふ、面倒くさがりには見えないのに 」 面倒だから簡単なものを食べるという実に理にかなっているそれに笑いを溢すと、隣の彼に視線を遣りながら思ったことを述べ。意外の二文字が似合うと暗に告げつつ脳内でメニューを変更して。甘い物が好きだと教えた見返りのように渡された小瓶。その中でころころと動く小さなそれらに目を丸くすれば 「 やだ、貰い物なら受け取れない。でもこれ、空に輝く星みたいだねぇ!ね、これってなんていうお菓子なの?」 と受け取りを拒否しつつ差し出されたそれの名前を尋ね。もし現実に戻ってしまったあとでも、これを何処かで買うことが出来れば此処や相手を思い出せる品として。もちろん、それが現実の世界にあるかは分からないけれど。「 ええ、怒られるのぉ? … まあ、貴方が一緒ならいいけど 」 真顔で告げられたそれが冗談だとは露知らず、怒られる前提で話を進めれば「 それじゃ、ちょっと待ってて。頑張って作ってくるからぁ 」そうウィンクと共に彼に声を掛けると足先をくるりと回し、先ずは冷蔵庫へ向かい。中の食材を確認すれば考えつくメニューを復唱しつつ、誰かに何かを作ることの楽しさについつい鼻歌が飛び出して )
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