赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>ジョーカー
(どこまでもマイペースな彼から友達などと今まで言われたことのない関係が口にされれば途端に背中がむず痒く感じぞわりと肩を上げる。人を人生から切り捨ててきたようなセリフであるがもちろんそんなはずもなく、ただたんにこの捻くれた性格ゆえに周りに人が寄り付かなかっただけの結果がこれで。しかしそれを認める性分でもなければ眉を寄せて「友人なんて生きていく上で必要ないだろう。……少なくとも俺には不要だ。」と友人関係を築くチャンスを自ら断ち切る言葉を淡々と吐く。紅茶好きと言われてみればたしかに先日も淹れてくれたな、と思い返し目の前の彼を疑っていたわけではないがより彼の発言に信頼を寄せる様に双眼細め「そうか。それなら甘い物にしよう。」プレゼントだとかお返しだとか、気の利いた言葉は出てこないままぶっきら棒な仕草で以ってハンプティの菓子屋をに人差し指を向けた。腕に絡まってくる手には文句すら紡ぐ気になれず呆れの感情から思い息を吐き菓子屋にけていたその指を笑みを浮かべる彼へ、ツイ、と方向転換させればハートの前髪の隙間を狙って小突き。「贔屓?馬鹿を言え。――借りを返すだけだ。それ以上でも以下でもない。」ハン、と鼻を鳴らせば今さっき会ったばかりの彼にトリュフを買ってやる義理もないという意味も込めて腕に絡まっている両手を払いのけようと。だがしかし、酒の話には敏感であり、何も知らぬこのクニに居るのなら尚更意識は酒へと強まっているのだ。振り払う手つきを弱めていけば「ジョーカーとやら。お前の住処には酒があるのか?」と首を傾げる瞳に少しの期待を孕ませ。返答次第ではトリュフの代わりに浴びるほど酒が飲めるのであれば、と渋々ではあるが彼が欲するそれを買ってやるのもやぶさかではなく)
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