赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>ジョーカー
ふふ、少しくらいならあたくしは平気でしてよ。さぁ、行きましょう。(遊園地内にある物の殆どはおそらく初めて目にする物、若しくは滅多にお目に掛かる事の出来ない物であっただけに、慎ましく上品であれと言う日頃の乙女の鉄則もつい揺らぎかけてしまう。流石に些か落ち着きのない姿を露呈し過ぎたかと俄かに反省する気持ちも生まれたが、結局はこの空間を楽しみたいと言う気持ちに押し負けてしまったようで。"怖い"と言う単語に一瞬怯んだ様に口を閉じたが、すぐに何て事はないと思い直せばまだ余裕を保ったままにそんな返事を。期待に胸を膨らませながら弾む足取りで順路を進み、タイミング良く確保出来たのはスリル満点の一番前の席。これからこの乗り物がどんな動きを見せるかは何となく分かっていても、どんな心地がするのかはまだ知らない。「えぇ、有難う。」そう言ってそっと彼の手を握り締めたその手に、じわりじわりと力がこもっていくのは言うまでもなかった。思い切り傾きながら高く高く登っていく途中「ねぇ、ジョーカー。この後落ちていくのは分かるのだけれど…本当に、大丈夫なの?飛ばされたりしないのかしら、」とここにきて漸く見せた不安げな表情。…とは言え、もう遅い。一気に急降下を始めるジェットコースターにぎゅっと目を瞑れば声にならない悲鳴を上げ、激しい揺れと風圧に翻弄される。それでも最初こそ怖がっていたが、慣れてくるとその表情は心から楽しんでいるのがよく分かる明るさを取り戻し「早い、早いわっ、こんなに早い乗り物に乗ったのは初めて__初めてでしてよ!最高ですわっ」と叫び声の合間に笑って。)
( / と、盛り上がりの最中に失礼致します。本日はそろそろお暇しなければならない時間となりましたので、この辺りで一度切らせて頂けたらと…また是非とも続きをお願い出来ましたら嬉しいです…!素敵なお時間を有難うございました。またお時間が合いましたら、宜しくお願いいたします…!)
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