赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>ルチア
そりゃそうよ、あの双子は自由気儘に生きてるからやりたい放題だもの。まぁ、悪い子じゃ無いんだけどね(その日の気分の儘に日々を過ごす彼らを頭に浮かべれば、碌に仕事をしている素振りすら見て無ければ余計に募る不信感。それでも迷って来たばかりのアリスをこの国に馴染ませるために様々な場所へ連れ歩いているのも知っていればフォローのそれも忘れずに添えて。此処に住まう他の同居人の名が上がると「三月兎ならクリスマスに休んでいた分を今アトリエに籠って進めてるんじゃないかな、眠り鼠はぐっすり寝てる」先ずはアトリエに籠り止めていた分の作業を進めている芸術家を頭に浮かべ、それから家の中のソファにて力尽く様に眠っていたもう一人の同居人を、「だから一人ぽっちのお茶会だった。――今はもう違うけどね」カップへ手を伸ばせば紅茶で喉を潤してから他の同居人の動向を教えて。神経を使うだけでは無く、仕立ての作業では自然と肩も凝ってしまう。そんな首周りの疲れを解す様に行って貰うマッサージに自然と表情は和らぎ「アリガト、上手だね」と吐息を漏らすのと共にお礼の言葉を伝え。暫しマッサージを受ければ疑問として持ち掛けられたその内容に考える間を数秒、それから己がネックレスの一つとして首にかけていたアクセサリーを首から外せば、透明なガラスの小瓶に金平糖のような薄い黄色の石が数個入るそのネックレスを彼女の首に掛けて「マッサージのお礼にこれをあげる。少しでも暗くなったらこの小瓶を振ってごらん、中には星が入ってて一回振れば一時間は周りを明るくしてくれるから。女の子なんだから夜道は気を付けなきゃね」使い方を教えつつ、アハハと笑い声を零して軽さを含ませながら問われていた疑問への答えを行って)
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