赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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(窓からぼぅっと眺める景色が降り積もる雪に白く染め上げられた薔薇庭園から、鮮やかな赤と緑のコントラストが広がる本来の姿へと戻って暫く。城での暮らしには、正直な所すっかり馴染んでいた。女王陛下への挨拶も済ませ、城の中を歩き回って探索したり、メイドとの会話に花を咲かせたり。がらりと変わった生活に戸惑いはありつつも、それを上回る自由な暮らしの喜びが明るい気持ちをキープする大きな手助けとなっているようで。とは言え、共にグリューワインとシュトーレンに舌鼓を打った彼の話、取り分け"遊園地"なるものへの憧れは募るばかり。丁度そんな頃合いで送り届けられたのは、何ともお誂え向きな誘い。退屈そうに窓の外を眺めていた表情はぱっと明るさを取り戻し、「直ぐに行くわ、少しだけそこでお待ちになって。」とまずは在室の旨を伝え。それからいそいそと鏡台の前へ、如何なる時も身嗜みのチェックは欠かせない。気に入りの扇子を手に取れば準備は万端、優雅な足取りで近付いた部屋の扉を開ければそっと一礼し「素敵なお誘いをどうも有難う、嬉しいわ。丁度あたくしも、出掛けたいと思っていたところでしたのよ。もしまだ行き先が決まっていらっしゃらないのなら、是非連れて行って頂きたい場所があるのだけれど…」、こんな誘いを待っていた。それを隠そうともせずにふんわりと微笑みつつ持ちかけて。)
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